2016年のe-sports / 身近な環境から感じるゲーム業界について

2016年に期待・予想されるオンラインゲームとその可能性 - Kultur
これを読んで分かる事は、
海外大手からのタイトルが日本に続々と参入予定だと言う点
発表したはいいが結局テスト段階で食いつきが良くなくて大幅改変だとか、開発が遅れ過ぎて不透明になるなど、なかなかスムーズにサービスインまで漕ぎ着くのが難しいという点です。

◆2016年の日本で関係ありそうなe-sportsタイトル

※海外からのタイトルでは、日本語サポートがあり日本でも展開する予定のタイトルのみ。

任天堂
・スマッシュブラザーズ(WiiU) … 格闘
・スプラトゥーン(WiiU)    … TPS

カプコン  
・ストリートファイター5(PS4/PC)     … 格闘
・バイオハザード アンブレラコア(PS4/PC) … FPS

スクウェア・エニックス
・LOVA(PC)          … MOBA
・LOV Re:3(AC)         … RTS
・ガンスリンガーストラトス3(AC) … TPS
・DDFF(AC/後にPS4?)      … 格闘TPS

Cygames
・SHADOWVERSE(モバイル) … デジタルTCG

バンダイナムコ
・鉄拳7(AC/後にPS4?)           … 格闘
・機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー(AC) … RTS

アークシステムワークス
・ギルティギアシリーズ … 格闘
・ブレイブルーシリーズ … 格闘

SEGA
・戦国大戦(AC)     … RTS
・COJ(AC)       … デジタルTCG
・WLW(AC)       … MOBA
・ボーダーブレイク(AC) … TPS

RIOT GAMES
・LOL(PC) … MOBA

BLIZZARD
・Hearthstone(PC/モバイル) … デジタルTCG
・OverWartch(PC/PS4/Xbox) … FPS

……

KONAMI
・遊戯王(アナログ/PC/PS4?) … TCG

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
・MTG(アナログ/PC) … TCG



➥個人的来年注目のタイトル
・LOL…やはり世界であれだけ流行っているタイトルが日本サーバーによるプレイ環境の向上や日本語ローカライズされるとあればね。

・LOV Re3…一応ねw。ただ現状見えている部分では正直期待できないんだよね…。

・機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー…来年は戦国大戦を少しかじってみようかなと思っていたんだけど、どうせなら新しく始まるゲームで個人戦のストラテジーゲームがいいなぁと思っていた所だったのでホームに入荷するならやりたいですね。

・SHADOWVERSE …正直ゲームを大幅に流行らせるのは難しいし、本格的競技向けに作られているタイトルなら尚更である。
現状日本である程度コミュニティが育っているゲームタイトルはそう多くないだろう。
そんな中、Cygamesという波に乗っている企業が出すタイトルなら流行る可能性があるし、それが海外にも同時展開させるとあればどうしても期待せざるを得ない。

・遊戯王関連…如何せん遊戯王歴が長かったせいでどうしても気になってしまう、下で詳しく書いています。

・スクエニ第7班の未発表タイトル…Re3からは深く関わっていないと言っていたLOV3のメインゲームデザイナーである横山さんが関わっているであろう何かのタイトルもそうだし、柴さんもまだ何かタイトルを隠していそう…という事でまだスクエニ産に期待を寄せる自分。


◆身近かな環境から感じる事

➥アーケード
田舎のゲーセン事情的には、思わしくない状態が続いているかなと思います。
ほぼ毎週休日はゲーセンに行くようにしていますが、取り敢えずそこまで人がいない。
LOVが人気傾向のホームなので、LOVには人が居ますが他のWLW・戦国・ボダブレ・スクラグ・ポッ拳、そして最近のディシディアFF、土日の2時頃から居る事が多いのですがその時間ですら殆ど人がいない事がざらにあります。
夜7時頃まで居てもプレイする人数は数人程度で、大丈夫なのかなと。
都会ではそういう事はないでしょうが、それでもやはりゲーセンという立場の厳しさが分かりますね。
やはりコミュニティが成長・誕生しない限り難しいと思います、客観的に見ても決して近いとは言えないゲーセンに行く労力と1人で孤独にプレイして帰るというイメージだけでも人来ないのは頷けます。

➥コンシューマー
これは完全に人によるとは思いますが、自分の回りでは家庭用ゲームの話題になる事は殆どありません。
やはりプレイする時間も取れないし、取るにしても今の日本の傾向からして一人用のゲームを黙々とやるっていう事自体に魅力を感じなくなっている傾向ではないかなと思います。
実況動画・放送という文化も根付きつつあり、より自分からプレイする事は減ったんじゃないかな、その中でも実況に向いていない膨大な時間が掛かるオープンワールド系は買う動きになりやすい的な。
実際自分もプレイしたジャンルはオープンワールド系が殆どでした。

モバイル(スマホ)
これは言われている通り、開発費も上がりコンシューマー顔負けのタイトルも続々と配信し始めた年になったんじゃないでしょうか。
早くもコンシューマーに近づいてきていて、尚かつ供給過多になりつつあり、よりリッチ化と呼ばれる状態になっていき一定の水準に達していない物は見向きもされないようなね。
自分の周りでもやはりある程度有名なIPのモバイルゲーム(デレステなど)とかモンストやらそういう大手にしか目がいかない傾向ですね、如何せん始めるとF2Pだけどお金を掛ける事になりますしねw。
そういう意味ではもう大手とインディーズのようになりつつあるのかな、どうやってユーザーの争奪戦に勝利するのか。

➥PC
e-sportsという分野は大抵がここのタイトルなので、ゲーミングパソコンを持つ人口も増えているのではないでしょうか。
PS4で発売されるタイトルのPC版も出す動きが最近は増えてきていますね。
ただこれもまだ浸透しているかというとそうでもなく、コンシューマー同様ですね。

➥TCG
カードゲーマーという雑誌のブシロード社長が書いているコラムで読みましたが、TCG業界はやや縮小していっているようです。
今年も幾つかの新しいTCGタイトルが登場しましたが、不安要素があるようです。
コンテンツのデジタル化が進み、世界へ同時に発信出来る事が前提となっている今、市場は同質化していき、強いもの・人気があるものにユーザーが集まり、他は弱っていく。
日本では特にTCGのタイトルは多いですが、世界的に考えるとMTG・遊戯王・ポケモン・ブシロード系の4つに収斂していくと言われているようです。
その中でも20年も続くMTGが今も尚隆盛し続けている状態で、世界で見ればダントツでラスボス的な存在だと。
やはりただやり続けるだけではなく、明確な目標を常に提示してくれるしゲームは面白いし世界観もしっかりしているMTGに太刀打ちするのは容易ではないですね。

先日ジャンプフェスタで発表になった遊戯王のゲーム展開にも個人的に注目しています。
PC版/家庭用(恐らくPS4)での遊戯王のタイトルかつ、日本のKONAMIが動くのは珍しい事じゃないかなと。
特に最近ではタッグフォースや3DSのシリーズ物ですら作る事を渋っていた傾向にありました。
海外市場ではコンシューマーやPCで既に日本にはないタイトルがありますし、ADSという非公式のオンライン対戦ツールも存在する中、PCで本格的な遊戯王オンラインを出すとするならば他の追加要素が絶対にあるんじゃないかと推測できます。
MTGのMOを例に挙げるならば、大会参加への切符やゲーム内イベントでポイントを稼いで何かを得るような要素。
そこから推測するに、いよいよ日本でもYCSが開かれたり世界的にプロツアー的な要素が出来る可能性はあります。
そうでない限り、日本で公式のPC版遊戯王を出しても失敗するのが、ある程度目に見えてるようなもの。
実際こういう要素は必要不可欠になっていくかもしれません、市場を広げるのもそうですが、今年のKONAMIがやってきた事を考えるとKONAMIの有力なタイトル資産ってそんなに残っていないので、お望み通りソシャゲのIPを増やす事と遊戯王市場の拡大なのかなと…。
最近のデジタルTCGのポテンシャルも感じたでしょうしね。


➥総括
来年はもっと広くゲームをプレイしてみようかなと思います、というよりもプレイする事になる筈です。
ここ2年位は、e-sportsの走りとなった期間であり、それに注目したデベロッパーがそれに向けたタイトルの開発期間であったと言えます。
なので来年から2017年にかけては、タイトルが多く発表となる期間になりそうですし、より勝者と敗者が明確になっていくとも言われています。
それは、PCやコンシューマーだけでなく、モバイル(スマホ)でもそうです。
グローバルな展開が必要とされる今、アーケード業界はさらに厳しい状況になっていくと予想されます。
他のプラットフォームでも、柴さんが前言っていた水商売に近づいているっていうのは明確に感じるかなと思います、まさに当たるも八卦当たらぬも八卦。

最後にポスト紹介

高額賞金のゲーム大会が開催されない理由:儲からないから | ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター
おしょ〜の激コアゲームライフ
ゲーム屋視点からのポストが興味深いですね。

147人のゲーム業界著名人が2015年を振り返り,2016年へのメッセージを語る。恒例の年末企画をお届け - 4Gamer.net 
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今年最後のファミ通&電撃PSでもクリエイターアンケートが載っています。

毎年これを読むのが凄い楽しみ。
たんたんPは4gamerさん、柴さんはファミ通の方で載っていますね。
簡単に言うと柴さんはハマったゲームタイトルに競技ゲームばかり挙げているので、やはりっ…て感じですねw。

今年の流行りゲー&話題を集めたベスト3は、
「スプラトゥーン」「Hearthstone」「メタルギアソリッドⅤ(小島監督騒動)」
ですね。
任天堂の14年ぶりの新IPかつTPS、そして海外発のデジタルTCG、と日本で流行るには珍しいジャンルであり、かつe-sportsのジャンルが注目を集めた印象ですね。